第10話
久利生の下に人気キャスター暴行事件の被疑者が送検されてきた。しかし警察での自白を一転して否定、久利生は捜査を開始する。古田を犯人だと主張する被害者榎本は犯人の顔を見ておらず、久利生は証拠不十分として不起訴を決断する。
納得できない榎本は検察審議会に提訴し、更に検察や久利生個人への非難を繰り広げる。そんな中、再度榎本が帰宅途中に暴漢に襲われる。脅迫状の指紋や榎本が襲われた時に見た腕の傷から、警察も古田以外の真犯人の存在に気付くが、面子を保つため古田への追求の手は緩めず、マスコミによる検察=久利生バッシングが激しさを増す中、警察に怯えた古田は最悪の結末を選択してしまった。
榎本由起 - 羽田美智子
ニュース番組のキャスター。美人で辛辣なコメントにより人気を博す。帰宅途中に何者かに襲われ、犯人は古田だと主張する。古田を不起訴にした久利生や検察をマスコミを使って批判するが、二回目に襲われた時に古田ではないことに気づき、最後は自責の念から番組を降板する。
矢口 - 梅沢富美男
刑事。不起訴となって釈放された古田が犯人ではないと気づいた後も、警察の面子を保つ為に古田を追いつめる。更に久利生の過去の逮捕歴をマスコミにリークする。
石本 - 阿南健治
刑事。矢口とペアで行動。古田が真犯人ではないと気が付いたものの、矢口に黙っているよう指示され従う。
古田晋一 - 高橋一生
キャスター榎本由起暴行事件の容疑者。気が弱く、警察の取調べでは容疑を認めてしまったが、久利生の取調べでは意を決して否認する。不起訴で釈放されたものの、再び起きた榎本由起への暴行事件の犯人として警察に追われる。
最終回
榎本由起暴行事件での非難報道の波紋は大きく、検察上層部は久利生に非がないことを認めつつも、石垣島への異動を決定する。そのころ久利生はサッカースタジアムの警備員殺しの事件を担当していた。その捜査の中被害者の息子・良太と出会う。被疑者が完全黙秘を続ける中で、突如東京地検特捜部が警備員殺しの被疑者を取り調べるため城西支部に乗り込んでくる。目的を隠したまま取り調べを始める特捜の検事達、検事・事務官を引っ掻き回す良太。
そんな中、特捜検事の言葉から久利生の異動を知った城西支部の面々は、一致団結して各々のやり方で調査を進めていく。やがてこの事件の背後に、大物政治家と建設業者の黒い関係が浮かび上がる。
咲坂良太 - 今野雅人
今回の事件で桐山に殺害された被害者の息子。久利生になついて城西支部を訪れるものの、他の検事・事務官が気にしていることや苛立つ言動しかしないひねくれ少年。親切な言動を行っても、「子ども扱いすんな!」と反抗する。
庄野怜治 - 小木茂光
東京地検特捜部の検事。城島検事とともに城西支部を訪れ、殺人事件で久利生の取り調べを受けていた桐山を、別の容疑で聴取し始める。
城島和生 - 篠井英介
東京地検特捜部の検事。芝山検事の学生時代の友人。意識的なのか無意識的なのか、特捜部に所属する自分の自慢話が目立つ。嘘をつくときに特徴的な癖がある。
諸星敬介 - 三浦友和
民自党国会議員。民自党のニューリーダーと目される若手有力議員。
森脇加奈子 - 戸田恵子
諸星敬介の秘書。資格多数保有。
石坂晴男 - 白井晃
久利生の石垣支部異動後、城西支部に来た検事。
桐山茂 - 浅野和之
咲坂良太の父を殺害したタケマ建設の総務部長。しかし総務部長としての勤務実態はなく、被害者の咲坂との接点も無く、取り調べには終始黙秘を続ける。
検察幹部 - 中丸新将
久利生の処分を鍋島、牛丸両検事に伝えた。
喫茶「あめんぼ」のマスター - 遠山俊也
殺人事件のあった競技場近くの喫茶店マスター。当日、貴賓席にコーヒーの出前を届ける。
咲坂良太の叔父 - 小林隆
米屋『さきさか米店』を営む。3人の子供がいる。
咲坂良太の父 - 温水洋一(写真のみの出演)
今回の事件の被害者で故人。警備員になる前から職を転々としており、いい加減でルーズな性格から何処でも同僚の評判は良くない。ただ恨みを買うほどの人付き合いも無かった。
久利生 - 木村拓哉
「貴方がすることは、秘書に香典を届けさせることでもない。父親が何故、殺されなくてはならなかったか、知りたいんです。そんなことも分からないでニューリーダーだの、政治を語っているんじゃねーよ!」
諸星敬介 - 三浦友和
民自党国会議員。民自党のニューリーダーと目される若手有力議員。
「俺は、政治の話をし、あいつは、人間の話をした。」
子供に
「おじさん、人に殺されそうになって君のお父さんに助けてもらったんだ。真っ先に君に謝るべきだった。」、「ごめんね。」
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